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アフターピルは種類毎に避妊失敗率が異なる

通常の避妊に失敗したときや、何らかの理由で避妊できなかったとき、性交後に服用することによって、望まない妊娠を防ぐ薬がアフターピルです。
アフターピルには卵胞ホルモンや黄体ホルモンなどの女性ホルモンが含まれており、排卵を抑える作用や受精卵の着床を妨げる作用を持っています。
一般的な経口避妊薬よりも大量の女性ホルモンが配合されているので、効果が高いかわりに副作用も強くなりやすいのが特徴です。

現在アフターピルとして使われている薬には、大きく分けて2つの種類があります。
ノルレボに代表される高用量ピルと、プラノバールのような中容量ピルです。
ノルレボは2011年に承認された薬で、主成分として黄体ホルモンだけを含んでいるため、副作用が比較的軽いという特徴があります。
また避妊率も高く、性交後72時間以内に服用すれば、約80~85%の確率で妊娠を阻止できるとされています。

プラノバールは本来アフターピルではなく、生理不順や生理痛を改善するための薬です。
計画的に妊娠するために、この薬が使われることもあります。
しかし1970年代から、プラノバールを緊急避妊薬として使う方法が欧米や日本でも行われてきました。
それはヤッペ法と呼ばれ、性交後72時間以内に一度服用してから、24時間以内にもう一度服用する方法です。
ヤッペ法の避妊成功率は、55~60%と見積もられています。

ただし避妊成功率と失敗率には違いがあるので注意してください。
まったく避妊しなかった場合でも、妊娠する確率は8~15%とされています。
薬を正しく飲んだにもかかわらず、妊娠してしまった人の割合が失敗率です。
失敗率ベースで比較すると、ノルレボで1.5~2%、プラノバールで3~6%程度となり、種類による差は目立たなくなります。
それよりもアフターピルは、性交後速やかに服用することが大切であり、24時間以内に飲めば90%以上の確率で妊娠を防げるとされています。

アフターピル服用後の生理の量はどれくらい?

アフターピルは強制的に生理のリズムを変えてしまう薬なので、服用後は生理周期や量に変調を来す場合があります。
通常は服用してから3日~3週間以内に生理があり、普通の量ならば避妊に成功したと考えることができます。
3日以内に出血した場合は、着床出血や排卵出血だったり他の病気が原因だったりする可能性があるので、できれば婦人科を受診したほうがよいでしょう。
また3週間経過しても生理が来ない場合は、避妊に失敗した可能性が高いので、妊娠検査薬などでチェックしてください。

アフターピルの服用後3日~1週間ぐらいで、通常より少ない量の出血が見られる場合があります。
これは消退出血と呼ばれ、アフターピルによって強制的に起こされた出血です。
その後に通常の生理が起きると、1か月に2回の生理が来たように見えます。
ただし、すべての人がそうなるわけではありません。
服用のタイミングによっては、消退出血と通常の生理が一緒になる場合もあります。
排卵後に服用した場合には、生理が1回になる可能性が高くなります。

アフターピルの及ぼす作用には個人差があり、中には消退出血が見られない人もいるので、むやみに不安を感じる必要はありません。
しかし生理周期が乱れているため、いつもと時期がずれたり、量が変わっていたりすることがあります。
多くの場合、生理周期が完全に元に戻るには3か月かかると言われています。
それまでの間は体調管理に気を配り、避妊も通常どおりに行うことが大切です。

アフターピルは常備しておけば便利な薬ですが、体に小さくない負担をかけてしまうため、常用するのは避けましょう。
また避妊率が100%ではないことも理解しておく必要があります。